ダニエル
6:23 そこで王は非常に喜び、ダニエルをその穴から出せと命じた。ダニエルは穴から出されたが、彼に何の傷も認められなかった。彼が神に信頼していたからである。
信頼の祝福 G
きょうはダニエルに起ったできごとを見ることにいたしましょう。ダニエルはバビロン帝国の捕虜として移住させられていました。捕虜の身分でしたが神から与えられた才能が用いられてバビロン帝国の重要な知恵深い高官として用いられたのでした。ダニエルの人柄は、「彼には何の怠慢も欠点も見つけられなかったからである。」(ダニエル6:4) と記されているほどに間違いのない人でした。そのダニエルに、
1、起ったこと
ダニエルは、そうとうに優れた人であったようです。ダニエル書6章前半を読むと良くわかります。バビロンの王はダニエルに「全国を治めさせようと思った」(ダニエル6:3)ほどでした。人にはそれぞれ固有の能力があるものです。それが用いられるかどうかは人それぞれです。音楽家などは随分年月を経てから認められ愛されるようになった作曲家や作品があります。それは時代に影響されて変わって来たようです。作品を発見し紹介する努力をした人々のことも忘れてはならないことでしょう。
ダニエルはただちに用いられたのでした。 あまりにも早い出世の
ダニエルを妬む人々がいたようです。「訴える口実」(ダニエル6:4)をさがしている高官の姿を見ることができます。妬まれることはうれしい経験ではありません。ダニエルは異国の地でねたまれたのでした。
聖書の中にはヨセフが兄弟たちからねたまれたことが創世記37章にあります。ヨセフは夢見る人としてねたまれたことが記されています。またモーセもコラの人々からねたまれました。(民数記16:1-4.詩篇106:16-18)その時のモーセは神の前に平伏しました。ねたみに対して神のさばきが臨んだことも詩篇には歌われています。ねたまれることはうれしいことではありませんが時に起ることです。
ダニエルは妬まれて訴えられています。(ダニエル6:5-9 ご自分の聖書をお読みください。)恐ろしい法律が定められたものです。それはダニエルを亡き者にしようとするたくらみだったのです。
2、ダニエルが行ったこと
ダニエルはその時どうしたのでしょう。(ダニエル6:10ダニエルは、その文書の署名がされたことを知って自分の家に帰った。──彼の屋上の部屋の窓はエルサレムに向かってあいていた。──彼は、いつものように、日に三度、ひざまずき、彼の神の前に祈り、感謝していた。)とあるように普段の生活を送るダニエルの姿を見ることができます。獅子の穴に投げ入れられることを承知の上で神への祈りを大切にしていたのです。
ここにダニエルの☆信仰上の勇気を見ることができます。☆神に対する誠実を見ることができます。☆バビロンに住んでいるユダヤ人の励ましともなったでしょう。
私たちの信仰生活は、家庭にも、教会にも、社会にも影響をおよぼすのです。どう生きるかは大切ですね。
3、神のみわざ
獅子の穴に投げ入れられたダニエルに神の守りの手が差し伸べられていました。
獅子の穴の中で無事だったダニエルに起ったことを、神のみわざ、として王が語った言葉が(ダニエル6:23そこで王は非常に喜び、ダニエルをその穴から出せと命じた。ダニエルは穴から出されたが、彼に何の傷も認められなかった。彼が神に信頼していたからである。)とあります。だからと言ってダリヨス王が神を敬う者になったかは確かではありません。しかし少なくともその時ダニエルが無事であったのはダニエルが信じ従っている神のわざと理解したことは間違いありません。
現在もダニエルのように自分の信仰姿勢を明確にし信仰を貫く勇気と知恵を持ちたいものです。
このようにして神への信頼に徹したダニエルに神のわざとしての守りがあったことが明確に語られているのです。現在も学ばなくてはならないことです。
日本同盟基督教団 正教師(外務支援教師)
富 澤 誠 治